EXAKTA RTL1000  ペンタコン製 エキザクタ


エキザクタレンズを生かせる実用性の高い傍系カメラ

いきなりお詫びと訂正。インプレッションでプラクチカVLCをエキザクタマウントにしたカメラという説明をしたがこれは間違い。このカメラをベースにしてプラクチカVLCシリーズが作られた、というのが正しい。RTL1000はエキザクタマウントの最終機として、東独ペンタコンでプラクチカLシリーズをベースにして1970年〜1973年に製造販売された。商業的には失敗だったようで、これの後継機は、プラクチカのVLCシリーズ・M42マウントカメラとして1974年から製造販売されることとなる。エキザクタマウントのエキザクタはこれが最後の機種となり、普及版Exaの方が80年代まで、VLCも80年まで製造された。


イーハーゲーの統合に伴い、ペンタコンでプラクチカLをベースに製造しているため、エキザクタなのにきわめてまともなカメラになっている。直系の子孫ではないので人気は今ひとつだが、巻き上げはごく普通の右、シャッターは苦肉の策で左と右両方にあり、専用レンズはピンによるオート絞り、従来のレンズは左シャッターのセミオートに対応している。ファインダーは交換可能で、後のVLCシリーズと共通。クイックリターンミラー、縦走りメタルフォーカルプレーン、1/125X接点、TTLファインダーなど、当時としてはきわめて先進的な今でも十分実用になるカメラだ。

右シャッターは、プラクチカの定位置にある黒のプラブロックを斜めに押し込む。シャッターロックつまみ付。左シャッターは、従来のエキザクタレンズ用で、セミオート絞りに連動する。

実際問題として、エキザクタマウントのレンズを活用したい向きには、お勧めの機種だ。トプコンもエキザクタマウントだが、専用レンズ以外は取りつくだけで実用性は低い。1本試写が終わるまでは、製造後30年以上を経過していて光漏れなど動作に不安があったが、試写をしてみるとそれは杞憂だった。操作性はきわめて快調で、ファインダーもVLC用に後日開発された明るいスクリーンを使用できる、現像の上がったフィルムはコマ間も正確で、光漏れの心配はまったくなかった。ただし、プラクチカの縦走りはみなそうだが、シャッター音とショックはかなりでかい。
マウントはオーソドックスなエキザクタマウント。巻き上げレバーは予備角のある大型なもの、感触はちょっとガリガリする、キャノンに似る。シャッターは、2・4〜1/1000秒。特許のメタル縦走り。

プリズムごとファインダースクリーンを交換できる。ファインダースクリーンのみの交換も可能。これはマイクロスプリット。長く製造されたVLC用の各種ファインダーアクセサリーが使えるのは便利。


RTL 1000は、3バージョン存在するらしい。1.銘板がExaktaのみで、機種名が右シャッター上に刻印されている。2.銘板がRTL1000のもの。 3.銘板がEXAKTA RTL1000のもの 標準レンズは、専用のMeyer Oreston 50mm f1.8 と Zeiss Jena Pancolar 50mm f1.8が用意されており、連動ピンでオート絞りに連動した。仕様から考えるとエキザクタを継承すべく、最新の機能を盛り込んだ意欲的高級機なのだが、マウントの仕様がちぐはぐでこうまでしてエキザクタの資産を継承する必要はなかったのかも知れない。それだけに、現在ではエキザクタの名レンズを使いこなせる貴重な実用機ともいえるだろう。

 


自動絞りが遅れる(高速シャッターについて行けない)

売れなかった、原因の一つかも知れないが専用レンズ側の自動絞りの連動方式が少々複雑で、そのためか絞りが高速シャッターについていけず、絞り込み不足とでも言う現象が起きる。これは何度かばらしてみたがうまく調整できない。およそ1/500秒 f8まではいけるが、f11は怪しい。持っているオレストンだけの問題かも知れない。もちろんセミオートの旧レンズにはこの問題は起きない。


Kodak Gold ASA200 撮影地 小諸・町田・十日町
メイヤー オレストン 50mmf1.8  f4〜f11

鎌倉街道
街道の桜
棚田の春

70年代のレンズなので、マルチコーティングも施されカラーバランスも問題ない。描写は破綻なく、渋めの発色だがコントラストは強すぎずシャドーはつぶれにくい。そこそこ優秀なレンズのようだが、Jenaのパンカラーにはかなわない。

 



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