KIEV-10 パート2修理と交換レンズ


KIEV10と交換レンズをカラーで撮ってみる(2005/10/23)

久々にソ連系カメラサイトをのぞいてみたら、みんなあんまり元気がない。一時のブームが去って熱が冷めたか?サイトごと無くなっているところもちらほら・・・この手の趣味は熱しやすく冷めやすい人には向かないな、ポチポチ長くやるのが吉。いろいろなカメラに浮気しても時々思い出して、なでてあげるのが長くつきあえるこつ?いきなりソ連系専門のサイトなんぞ立ち上げると、息詰まって閉鎖なんてことになりかねない。まあ、ゆっくり長くつきあいましょう。涼しくなって汗をかかなくなり、修理がとっても楽になる秋は、個人的にカメラシーズンの始まりでもある。


以前モノクロフィルムで試写をしたが、それっきり放置してあったKIEV10マウントのレンズをごそごそと取り出してみる。なにぶんボディーがあのKIEV10かKIEV15にしか装着できないので、勢い使用する気力をそがれる。KIEV15の修理に手こずり、KIEV15を修理完了したころには、すっかりレンズのことなど忘れていた。修理が完了することで、目的の90%は達成したように思われる今日この頃。せっかくだからこのレンズの使い心地もわかるように試写でもするか?とおもむろにレンズとKIEV10を出してみたら、あれ調子が???

あきらめずに、やればできる?KIEV-10の修理

というわけで修理である。付属標準レンズ、ヘリオス81は手元に3本あるが、うち2本はオート絞りの調子が悪い。動きがスムーズでなくKIEV-10に装着しても自動絞りが効かない。長く使うと、絞り羽が摩耗変形してしまうのか?使い込まれた物ほど調子が悪い。まあ、とりあえず分解してみましょう。レンズマウントをはずすと、何とボールベアリングが見える!絞り羽の回転連動リングは、多数の小さな金属ボールで保持され、スムーズな回転を実現している。ここには問題はない。さらにもう一段分解して、絞り羽を保持する金具にアクセスして、絞り羽を分解する。

絞り羽の微妙な変形で動きが悪くなる?ようで、羽を順番を替えて、組み直すとスムーズに動くようになる。当たり前だけど注油は厳禁、可動部はきっちり拭き上げてから組み上げる。
一本は絞り連動ピンが折れたらしく、溶接で補修した跡がある。 ヘリコイドは問題ないので、組み上げたレンズユニットを再びヘリコイド内に戻し、ごくわずか油を引いたボールベアリングを戻して、絞りピンの位置を現物あわせして終了。

絞り連動ピンの位置決めは、ボディーに装着して規定の絞りになる位置をトライ&エラーで探り当てる。当初調子よく動いていたKIEV-10だが、まずメーター指針が動かなくなり、今回レンズの調整中にボディー側の絞り連動ピンが何かに引っかかって途中で止まってしまうようになった。うーんこいつの分解修理だけは避けたい!以前ばらしてみたら複雑怪奇、何でこんなに複雑にしなくてはいけないの!と言うカメラで、部品点数が半端でない。しかも西側カメラの構造常識が通用しない。ソ連製もパチモンは、楽なんだけど。ほっといても自然治癒はしないし、多分マウント周りだけで済むだろうという予想の下、分解!

むむ、さすがKIEV-10マウントは多重構造となっている。とことんシンプルを嫌う。連動レバーのバネがやや弱っているのと、バネ金具が何かに当たって擦れているようだ。グリスで摩擦を減らしてみると動き出した。

ついでに?軍艦部をはずしてファインダーもきれいにしておこう。シャッターダイアルをはずし、小ネジをはずすと軍艦部ははずれる。KIEV-15はこのシャッターダイアル部分が複雑で2度とはずしたくなくなる。

中身も超変だ。だいたいシャッターダイアルが左にあること自体がまともじゃないな。ん?シャッターは金属膜ロータリーシャッターというこれまたこの機種だけのシャッターだから他と違うのがあたり前か?こうしてみると、とことん他のまねをしないとてもソ連らしくない機種だ。この機種以前に一眼レフを生産していないアーセナル工場で設計生産されたのも驚き。しかしシャッターは壊れたらとても直せそうにないな・・・
ま、ともかく露出計を除いて、マニュアルでは使えるようになったので軍艦部を戻して一連の修理を完了とする。

 


Kodak  ダイソーフィルム GOLD200?  ASA200

☆サンプル画像はクリックすると大きな画像を見ることができます。

KIEV-10マウント交換レンズ

Herios81 50mmF2 :4群6枚の標準レンズ。
Mir-1 37mm F2.8:レトロフォーカス?タイプの準広角
Jupiter-9 85mm F2.0:おなじみJupiter-9だけど、外観仕上げも写りもちょっと他のマウント用とは違う。
Jupiter-11 135mm F4 :M42タイプより作りは良い。

Herios81 50mmF2 KIEV-10 絞りf8 1/250
アーセナルのレンズは良いなー。ちょっとガサガサした感じはするが、無限遠の分解能は高い。色の再現は緑がやや黄色みがかるようだ。モノクロなら文句なしだろう。

Herios81 50mmF2 KIEV-10 絞りf5.6 1/125
輝度差のあるところも、まあまあ、緑がうまく出ないな。明るいところはハロっぽく出るが、これはピカピカ絞り羽のせいかもしれない。ダイソー100円フィルムを使ったのは、万が一の時の損害を最小限にしようなどというみみっちい考えが浮かんでしまったためです、すいませんKIEV様。

Herios81 50mmF2 KIEV-10 絞りf5.6 1/250
ぼけは、きれいだなー。5枚の絞りだけどあまり気にならない。素直なぼけ。
このコマは緑が出ている。肉眼と緑の感じ方が違うかな?秋だし・・・ピンが来ている部分は、ピンが立っていて気持ちいい、KIEV-4のヘリオスと似ている。

Mir-1 37mmF2.8 KIEV-10 絞りf8 1/250
うーんこのレンズは良いなー。ピンが立つし広角系だけどぼけも素直。常用したくなる(まともなボディーがあれば!)

Jupiter-9 85mmF2.0 KIEV-10 絞りf5.6 1/250
色再現は今一だけど、柔らかめなピント、素直なぼけ味。いやー綺麗なおねーさんを撮りたくなるレンズかな? LZOS製M42マウントのJupiter9とは別物のように違う。同じ名前でも、工場で品質はまったく異なるようだ。(光学設計は多分同じ)



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