KIEV-15

37,50,85,135 Lens

シャッター優先EE


独特な金属膜シャッター

専用KIEV-10マウント

カメラ底部の巻き上げノブ

 

 


KIEV-15
 この巨漢カメラは海外オークションで旧ソ連邦セラーに叩き売りされているのをよく見かける。ソビエトカメラコレクター曰く、オークションの製品は100%が不完全動作品マニュアル動作もその複雑な構造のために故障している場合が多い、素人は手を出してはいけません。旧ソ連邦セラーのカメラ状態表示は超いい加減で全くあてにならないのだが信頼が置けない分だけまた価格も安い。しかしわかってくると、なんとなくこれはいけそうだというものが見えてくる。KIEV15は、2台目で状態が良いものがアウトフィットで手に入る。露出はオーバーだがEEも動く、さっそくフィルムを入れるが巻き上げが重くバリバリとフィルムが切れる!やはりダメか?ここで1台目のジャンクカメラをばらして、傾向と対策を練る。日本製一眼レフの構造常識がほとんど使えないのでジャンクで当たりをつけてから修理に臨む。カメラ底部にある巻き戻しクランク周辺にアクセスできるようにカメラの底板をはずし、固定ねじはフィルム室にあってこれを外すと巻き戻しクランクが外れる。巻き上げを重くしていたのは、巻き戻しクランクの軸周辺の油が固着しているためだった。これを清掃して新しいモリブデン油を少量注油することで快調に動き出した。EEの調整はシャッターダイヤルをばらしカメラ軍艦部を外す必要があるが、シャッターダイアル周りが複雑で面倒なのでフィルム感度を適当にずらしてごまかしている。KIEV10は1台目でEE露出オーバーになるがそれ以外は問題のない物が手に入った。経験的にはLeningradよりは良い確率?のような気がするが、故障していた場合修理が困難なのがこのカメラの難点、レンズも専用マウントで他に使えない。日本製一眼レフを使った方が遥かに楽だ、しかしそれでもこのバルタン星人の末裔は妙に使ってみたくなる不思議な魅力がある。

どうせ趣味の写真なんだから、実用性など野暮なような気もするが、他に便利な物があるとついついそちらに流れてしまう。最近は古いレンズをデジカメ一眼にアダプターで取り付けて、撮影してしまうことが多い。KIEVのレンズはそんな自堕落な方法を許してくれない、このレンズを使いたいときはきっちりフィルムをKIEV10に詰めて使わなければならない。



 

 



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