KIEV-60. ARSAT 80mmf2.8を調整する・撮影する


概要
購入したのは2002年製の最新の製品。同じウクライナの94年製の新品Fed5Cを持っているが、これに比べると品質は断然良い、レンズ・ファインダーには目立ったゴミは皆無、ボディーもきちんと・綺麗に組み上げられている。シャッター、露出計も概ね適正値を出してくれているようだ。ウクライナ製カメラとしては満足すべき状態だった。アルセーナル工場の製品は、優秀。ただ、ウエストレベルファインダーが仕様変更されていてKiev 88と同じ形式になってしまったのは残念 。

1.コマ間隔の調整
唯一調整が必要だったのは、フィルムのコマ間隔・購入そのままではコマが2ミリほど重なってしまう。これは良く聞く不具合なのだが現地では間隔が広すぎて1枚不足になるより問題は少ないということか?確かにコマが重なっても引き伸ばしはできるし、事実同時プリントも問題なくされて帰ってきた。リバーサルの枠入れは困るでしょうが・・しかし、私も日本人なのでこのへんはきっちりしてないと気持ち悪いので、調整することとする。左:上部カバーをはずしたところ。


フィルムカウンター左脇にあるネジAとネジBを調整します。
まず、巻き上げレバーを仮組み上げしておき、カウンター10前後まで巻き上げ、空シャッターを切っておきます。ネジBは位置固定ネジなのでまずこれをゆるめ、ネジAは偏芯ネジになっており回すと位置が変わります、ネジBに近い位置ほどコマ間隔が空きます。フィルムを実装して、12枚巻き上げて所定の位置にフィルムがくるかを確かめながら何度か根気よく調整します。


2.ARSAT C 80mmf2.8を賞味する
マルチコートされピントの山もくっきり、コントラストも高めで近代的な描写をします。バックのぼけも嫌みのないすっきりしたものです。発色がややくすんでいるような気がしますが、フィルムのせいかもしれません。
カメラの操作性は悪くありません。ピントグラスの位置もよく調整されているようで、ピントはねらい通りきます。巻き上げが重いような気もしますが連写するわけではないので問題ないでしょう。(調整中は連写したので指が痛くなりましたが・・・)
KIEV ARSAT LENSE の実力は<こちら>

今回購入したものにはミラーアップ装置が付いています。しかし手持ちでも重量があるせいか非常に安定しており特に必要は感じませんでした。ミラー裏やボックスの中は植毛紙が貼られ、迷光処理もきちんととってあり、噂で聞くものより改良されているようです。ようやくウクライナの工場もソ連壊滅の混迷から脱し始めたのでしょうか?しかしキットに付いてくるフィルターは明らかに中古?で激しく汚れておりケースも割れていました。このへんは相変わらずですが、自分で調整までやってみようという人には、超お買い得カメラでしょう。

 



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