RichoSuper44  


単純明快、低価格でよく写る

50年代後半、ローライフレックス44を筆頭に米国での4x4cmスーパースライドブームに乗って、127ベストフィルムを使用した44二眼レフが盛んに作られ、米国に輸出された。これもそのうちの一台。おしゃれなライトブラウンのケースに入って、小じゃれたデザイン。機械的な機能をなるべく単純化して、低コストでよく写る戦略は、兄の66と同じ。


ボディーはダイキャストで、板金の兄よりも精密感が高い。撮影レンズは3枚玉のRICHO 60mmf3.5、多分富岡製だろう。 ファインダーレンズも同様のレンズで、フレンネルはヤシカとよく似ている、ファインダーの像はシャープで合わせやすい。1/4値のリコーの方がローライより優秀。

単純明快、低価格でよく写る、がモットーのこの機種は、巻き上げは赤窓数字合わせ、非連動のシャッター。確かに操作性や速写性は落ちるが、プロユースが考えにくい12枚撮り44二眼レフの使用目的を考えれば、ローライの対極のこれも十分ありだなと思う。巻き上げはノブで、フィルムは下から上。フィルム面の安定性がちょっと心配だが、これは撮影してみないとわからない。

レンズ周りも単純化して、他社がほとんどローライ規格のバヨネットを採用しているのに、これはネジのみ。レンズ周りのf値、シャッター値は上から見た時を想定してあり、使いやすい。Richo66のポリシーをそのまま44に持ってきたために、単純だが他社製44二眼とはかなり異なる印象を受ける。単純明快な機構+優秀なレンズという確固としたポリシーがRichoの製品には共通して感じられて、それが他社とは異なる独創性を生むのだろう。

 


シャッター不調、まったく動かない

<前面のカバー、人工皮革の下の4つのネジをはずすと、カバーははずれる。
>レンズボードは無い、というか他の機種とは構造が違う。

<繰り出し部とノブの調整。
> ラックピニオン部、ゴムローラーで繰り出す

<シャッターは、シチズン製、シャッターユニットをはずすには、フィルム室側からネジをゆるめる必要がある。
>レンズ前群をはずし、シャッター板をはずす。

<むき出しになったシャッターユニット。

>定石通りスローガバナーをはずして、ベンジン洗浄。

<シャッター羽の粘りがひどく、これも分解するために、ユニットを取り外す。

<ベンジン洗浄した、シャッター羽を再び慎重に組み上げる。
>最後にスローガバナーユニット を取り付け速度調整板を取り付けて終わり。このシャッターは、素直に直った。

<ファインダー室、ミラーは劣化少なく状態は良い。66より品質が良い。簡単に清掃
>ファインダーはヤシカに似た見え方。

<ファインダーの無限遠と主レンズの無限遠を調整

 


 

たくさんの修理品を抱え、撮影してまへん。

 



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