RolleiFlex 44  


1957年発売、日本製類似品のお手本となった本家のカメラ

元祖4x4二眼レフ。正確には戦前の4x4の改良復刻版。127フィルムを使う4x4cmフォーマットのカメラで、6x6に比べ70%ほどの大きさだが、体積比以上に小さく感じる。グレーのボディーもおしゃれでかわいいデザインだ。長いこと「やぶさかではない」状態だったが実際にはコピーと呼ばれるヤシカ44、トプコンSawyarsMk.IV、RichoSuper44を立て続けに手に入れ、これは本家も入手しなくてはいけないと言う義務感に駆られ、喜々としてイギリスから購入した。


本家でなおかつ元祖なので、その機構や性能には文句を言うところは少ない。とくに偉いのは、フィルムの給送がフルオートマットでフィルムの1コマ目を自動関知して、カウンター1で止まるところだ。これは本家元祖の兄(ややこしい)ローライフレックスFとこの機種だけで、Gになると退化してスタートマーク式になる。多分複雑な機構で、コスト的に見合わないため廃止したのだろうが、使ってみるとこの機構はきわめて便利だ。ライカなんぞよりフィルム装填はずーと楽だ。こういう機械機構のギミックな工夫がないと機械式カメラは面白くない。

元来へそ曲がりなので、冒険をしない保守的なカメラには憎悪すら感じることがあり、将来N社のカメラを憎悪から破壊したら罪になるのかなどと心配している。そー言う意味では、このカメラは実にすばらしいカメラだ、ドイツカメラメーカーの技術的な円熟期の製品でセルフコッキング+オートマットで各部の動きは実にスムーズでぴしゃりと決まり気持ちいい。リズミカルに撮影が進められ、シュナイダーのXenarレンズは文句なくシャープだ。*注、シャープなはず?


しかし、ローライといえども完璧ではない。ファインダーレンズHeidosmatf2.8、こいつが明るいけどぼけぼけで、白中夢のような像なのだ、ピントの山は判るが他のカメラ(ヤシカやリコーでも)に比べると明らかにピントの悪さが判る。ピントルーペもちょっと問題がある。ここはきちんと調整しておかないと本来の性能を引き出せない。(リペアー参照)巻き上げも抵抗が不均一で、ファインダー同様トプコンの方が軽快。このころになると、日本メーカーの技術力がだいぶん追いついて来たことを感じる。

127フィルムをKodakが製造中止し、フィルムの入手が困難になるのをきらってか44カメラは価格は下がり気味、市場にもけっこう出ている。しかしフィルムはネット通販で、Macoの127フィルムを京都のメディアジョイに注文すると、翌日配達されるのだ。へたな120より入手は簡単だと思う。44を買い込むのは、値段が下がった今がチャンス。35ミリ以上66以下で使いやすい大きさ重さのこのカメラの使用頻度は上がるでしょう。

 


ファインダーの像が、歪む、暗い、見にくい

<ピントルーペをもう一段分解。本革のカバーの下にネジが隠れている。
>ピントルーペが完全に跳ね上がりピントグラスに平行になるようにバネ圧を上げる。

このカメラの唯一とも言える欠点のファインダー、ピントルーペのバネがへたり、完全に跳ね上がらなくなると、ピントグラスと平行でなくなりファインダーが歪んだように見えるようになる。バネはか細いので、へたっている物が多いようだ。
この機種はファインダー以外に不具合無く、シャッターもきわめて快調。

<ファインダーカバーをはずす。
> コンデンサーレンズ兼ピントグラスがなぜかさび色に変色。中性洗剤溶液につけ込んでさび色を落とす。

 


MACOPHOT UP 100 撮影地 横浜市
Xenar 60mmf3.5  f5.6〜f8

シュナイダーのクセナーは、4枚構成で開放F値は3.5と欲張っていないので、悪かろうはずがない。はずなのだが?一見低解像度での取り込みでは気がつかなかったのだが、合焦位置での解像度がよーく調べると、低い。分解能が悪い、と言う表現が合っている細かい物が分離しない、明らかにトプコン、ヤシカに比べて見劣りする。この個体だけの問題なのだろうか?本機を使っている方の情報をぜひご提供いただきたい。
*撮影レンズXenarf2.8付き という誤記をよく見かけますが戦後版はf3.5のみです。ファインダーは2.8だけど。

 



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