RUBINAR 500mm F5.6

 


LZOS製、反射望遠レンズ。今は無き新宿のロシア専門店で、他のレンズやらカメラやらと一緒に2000年頃買った。親切な店主は、何本かのレンズから外観の良さそうな物を選んでくれた。新品だったが、ケースは何種類かありそれもキャンバス製の実用的なやつ(革は良いのだが臭い)を選んでくれた。値段もそこそこ安く、自分としてはめずらしくお店での買い物を楽しめた。その後、ソ連製レンズが値崩れしたせいかそのお店はいつの間にか消えてしまった。本当はユーザーにとっても必要なきちんとした専門店が成立しにくい、この市場は難しい。

ソ連お得意のマクストフ系レンズで、マクストフ面の曲率は浅い。アンバー系のマルチコートが前面のレンズには施されている。副鏡は独立しており、マクストフ面にメッキされたものでは無い、そのため副鏡のセルが大きく、副鏡遮蔽率が高くなってしまう。この副鏡の存在は、バックのぼけがドーナツ状になるだけでなく、回折により面光源の像の解像力を落としてしまう。ところが点光源(星)の分解能には、この影響はないので、天体望遠鏡にはこの光学系は好んで使用されている。


倍率のかからない光学系である写真レンズは、収差の許容範囲は意外と広い。干渉の影響もそんなに気にする必要はないのかもしれない、その辺は専門外なので良くわからない。
基本マウントはM42で、アダプターで色々な機種に取り付けることができる。最近のデジタル一眼にも取り付けられるのだが、EOS Kiss Degitalの場合、出っ張った内蔵ストロボがじゃまをして取り付けられない、いたしかたなく薄いM42用の接写リングを1枚かませると何とか取り付けられる。


接写リングを挟んでいるので、無限遠は出ないが10mぐらいまではピントがくる。EOSの撮像素子は、APSサイズなので、35ミリ換算で1.5倍800ミリ望遠相当となる。この焦点距離は、比較的寄れる都会の野鳥にはちょうど良い焦点距離で、左の写真は近くの公園で撮ったカワセミ。距離5-6m。くもりの日で早いシャッターが切れないときも、簡単にその場で感度調整ができるのもデジタルの強み。
ぼけ味は確かにうまく処理しないと、うるさい。2線ぼけのようになってしまうことが多いのだが、この特徴的なリング状のぼけをうまく使えば、背景のアクセントにもなる。
これは、フィルムカメラで撮影したもの。カメラはCanonF-1。500ミリでは今一歩寄り切らない、もう少し焦点距離がほしくなる。ところで、この写真に写っているカワセミは、上の写真のカワセミのおじいさん?のはずで、3-4年前この公園で様々なパフォーマンスを見せてくれて、野鳥撮影オヤジを喜ばしてくれていました。そのころは、デジタル機材など皆無で100%フィルムカメラだったのですが、今見ると野鳥オヤジの機材はフィルムカメラなど1台もありません。この世界も急速にデジタル化が進んでいるようです。

 



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