YASHICA TL ELECTRO X. YASHINON-DS 50mmを分解する・撮影する


概要
シャッターは電子シャッターで、巻き上げ軽く、シャッター音も小さい。やや大柄なボディーは、海外の大きめM42レンズと組み合わせるとバランスはベスト。スクリーン交換でファインダーも生きかえり、予定していたZEISSレンズとの組み合わせも良好!と思ったらZEISSレンズをつけるとシャッターが切れない・・・ここまできたら大手術やむなしと覚悟を決める・・

1.上部カバーを外す
国産一眼レフなので手順は、ほとんど他機種と同じ。シャッターダイアルのフィルム感度カバーは弱い接着。巻き上げ軸カバーはカニメ工具必要です。

2.上部カバーを外したところ
ファインダースクリーンをAE-1用と交換する
ペンタプリズムを外し、コンデンサーレンズファインダースクリーンボックスを取り外し、ファインダースクリーンを外します。


ファインダースクリーンはほとんど100%プラスチック製で細かい加工が施されていますので、薬品などで拭くのは厳禁です。汚れが激しい場合は、薄い中性洗剤液を書道の筆等につけて軽く洗浄し、ぬるま湯で流してから自然乾燥させます。このカメラの前のオーナーはこの掟を破ってスクリーンを損傷しているので手持ちのAE-1用スクリーンをヤスリで削り整形して交換。ファインダーはくっきり生きかえりました。
クイックリターンミラーはまだ使えそうですが 、これも劣化したら最近のジャンク一眼から取りだしてガラスヤスリで整形して移植可能です。

3.オート絞り連動板を調整する
純正のレンズではまったく問題がありませんが、他社製レンズを取りつけるとオート絞りが効かなかったり、シャッターが切れなかったりします。これは同じM42レンズでも微妙にネジ長が異なったり、オート絞り連動ピンの長さ、バネの強さが異なるために起こります。ELECTRO Xでもこの相性問題は、ZEISSのレンズと、タクマーの望遠系でおきました。
ELECTRO Xの場合は解決は簡単でした、結果的に大手術は必要なく、ボディーレンズマウント下部にあるオート絞り連動板(左青線)が、比較的簡単に変形する素材でできておりこれを若干変形させてマウントとの距離を調整し各社のレンズでも自動絞りが効くようにすることができました。ただしペンタックスの望遠系はこれに合わせると、純正レンズが絞り込まれなくなってしまうので、あきらめました。
シャッターはヤシカお得意の縦走金属電子 シャッター(コパルかな?)その後のものと比べると厳つい作り、しかしこのおかげでシャッター音小さく、巻き上げも軽い。ミノルタXDと感触はそっくりです。
4.YASHINON-DS 50mm f1.7 を賞味する
良くも悪くも、日本製レンズの特徴、解像度・コントラストともに高いきわめてシャープな描写をしますが、マクロレンズみたいに描写が硬い。特に人物を撮影すると高いコントラストで平板な感じになってしまう、色の乗りもPancolorに比較するとわずかに浅い。しかし風景など対象を選んであげれば 、その能力を発揮するだろう。低コントラストの柔らかめな描写が万能なわけではないでしょうから。同時に撮影したZeiss Pancolorの描写とは、対照的な写りです。
 

5. M42用カメラとしては、チノンCE3が来るまでは一番出番が多いカメラだった。露出計と電子シャッターが正確に生きているようで、露出をはずすことが少ない。スクリーンは好きなキャノン用に変えてあるので、違和感なく使えるのがいい。このカメラは中古市場でも豊富にあるから、M42マニアにはおすすめの一台。

 



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