Canon 110ED


キャノンの高級110フィルムカメラ

 110フィルムを使用する連動距離計内蔵、絞り優先電子シャッターカメラ。26mm F2のレンズを搭載した高級機。極貧の若いころこれと、ミノルタウェザーマチックを愛用していた。写りの良いカメラで、小さな紙焼きはこれで十分だと思った。横長のポケットサイズはどこにでも持ち運べて、絞り優先、自動シャッターというスペックも慣れた人には使いやすく、テンポ良く撮影ができた。デジカメ黎明期には、これに似たデザインのカメラがあったんだけど今はまったく無くなってしまった。慣れないとこの形状はブレやすいからかな。


左:スライド式の連動距離計、絞り設定、と電磁シャッター、操作性はなかなか良い。
右:デート機構とバッテリーチェック部

 まもなく(2009年)にフジが110フィルムを製造中止にするらしい。フィルム供給が絶たれたカメラはオブジェとなってしまい悲しい。まして特殊なカートリッジ入りの片穴、裏紙付きというとんでもない規格なので、フィルムを切り出して詰めることもできない。これでコダックが提唱した有象無象のフィルム規格で残っているのはAPSだけとなる。(35mmもブローニーもコダックではない)しかしまあ、アメリカ的資本主義を代表するメーカーのお粗末な結末だな。

 


ファインダーの曇り清掃

大きな不具合は無い、ファインダー内部が曇っているのでばらしてファインダー清掃を実施。カートリッジ式フィルムを使用するためモルトも使用されていないので、修理は簡単。ケースの開腹は、精密ドライバー1本で済む。特に難しい部分もない。機構的には不具合な部分もなく、カメラはまだ十分使えるのだがフィルムが供給されなければしょうがない。Kodakが長く供給することを祈るのみ。

左:電子部品、ケーブル類にまだ劣化は見られない。
右:距離計の調整ネジは、フィルム室内に隠れている。

 


Fuji 100
写真はクリックで拡大します。

Canon 26mm F8
神奈川フジカラー純正仕上げ、同時プリントはぼけぼけ、よれよれ、どういう処理してんだろう。すでに110を伸ばせるアナログの機械は無いんだろうな。それにしてもひどい仕上がりでどうやればこうなるのか悩んでしまった。壊滅DPE業界の中で、技術の低下も起きてるんだろうなー。
と言うわけで、フィルムスキャナにかけた。スキャナとの相性があまり良くないのか、色がうまく出ない。無限遠のピントは良い、解像度は高そうだ。

Canon 26mm F5.6
昔の印象は、もっと良かったんだけどなー。中景もうちょっとピントは出るような気がする?

 



Modern Classic Camera |Classic Camera TOP||レンズ編カメラ編


|Orio HP TOP|