OLYMPUS PEN-EE


 偉大なハーフサイズ・ベストセラー

 オリンパスペンEEは、修学旅行の時クラスで10人は持っていたような気がする。それだけよく売れて、簡単に誰でも綺麗な写真が撮れたんだろう。そのころ一眼レフを得意げに振り回していた小生意気な科学少年達には、まったく興味の対象にならないカメラだったな。フィルムを入れてくれとかシャッター切ってくれとかで触ったことはあるけど、やたら重くてストロークの長いシャッター、ピントがどこにあるかわからない固定焦点、小さくて暗いレンズ、しかも暗いところではバカにしたように、赤いベロまで出てくる。悪友が持ってきた学研の科学の付録カメラの方がはるかに人気があったような気がする。

だからまあ、まじめに使うのは初めてなんだけど、昔バカにしていたことを深く反省します、評判通りD Zuikoはシャープな良いレンズ。固定焦点、自動露出でパシャパシャ撮れる。写真の上がりも大変良い。設計優先でデザインに無骨な部分があったりするが、ターゲットユーザーを的確に捉えたオリジナルな発想の明快な機構には脱帽。当時Zeissのコピー発展型を連綿と作り続けていた旧軍事メーカーにはこんな発想のカメラは作れなかっただろう。ふむ、分解マニアにはN社というのは実につまらない存在だな。

 


 ファインダー汚れ、レンズ清掃、モルト交換

<オークションで750円だった。
>PEN-EE初代の後期型、良い環境で保存されていたのかシャッターは調子良く動作する。赤ベロも問題なく出る。

<ファインダーはさすがに汚れ、カビがひどいので軍艦部を外す。フィルムカウンター部は逆ネジ注意!
>うーん、中のホコリがすごい、ブロアーと綿棒でお掃除

<正面から見ると、EEのメーター指針くわえ込み機構が見える、メーターは元気よく働いているようだ。
>ファインダーは金属カバーを外すとレンズがむき出しになるので、ここで清掃

<レンズは正面から飾り環を外して、カニ目でユニットを外すんだけど、ここは径が小さいので慎重にやらないと、工具が滑ってレンズを傷つける。
>外したら、ばらしてクリーニング

フィルムガードレールの汚れ、サビはシリコンバフをつけたミニルーターで磨く、モルトも使われているので、裏ブタの劣化した物をはがし新しい物を貼り込む。
無事リペアーの完了したカメラを使ってみると、単純明快な操作に感動!ちょっと文句をつけたいのはシャッター感触、ちと重すぎ、長すぎ、巻き上げもやっぱり連続すると指が痛い。まあ、しかし欠点を補ってあまりあるレンズ性能と、バランスの良い操作性で「大変良くできました」のカメラだな。

 


Fuji リアラエース100 
写真はクリックで拡大します。

D Zuiko 28mm F3.5 自動露出
<こんな写真は何で撮っても同じ?いや違うな、逆光に強い。光に囲まれた暗部もくっきり写る。
>F11くらいに絞られているとは思うが、画面全体に高い解像度と再現力がある。
うーん、固定焦点のカメラとは思えないピントの良さ、フツーに撮る対象の95%はカバーできるな。混んだ動物園でパンダを撮りたいのに、オヤジのハゲ頭を顔認識してしまうであろう最新デジカメより的中率は高そうだ。

>さすがに遠景は、よーく見るとちょっと甘いような気がする、気がするだけかも知れない。このレンズには95点あげても良いと思う。

>>アスファルトや看板の文字も画面周辺まできっちり分解している。2〜4m辺りにピントの山はありそうだ。



Modern Classic Camera |Classic Camera TOP||レンズ編カメラ編


|Orio HP TOP|