富士五湖の一つ西湖は、キャンプ場が多くキャンプとカヌーを楽しむ人には便利な場所だ。レイクサイドのキャンプ場は、カヌーの出艇には便利で多くの人が利用するらしい。富士五湖は自宅から急ぐと2時間ほどで到着してしまうので、個人的には日帰りコースで、宿泊というイメージがない。この日は西湖で合宿中の補助エンジンの野球観戦ついでに、西湖に出撃しようという、ついで出艇となる。

 ようやく梅雨明けして、快晴の夏空の中、早朝5時30分に自宅を出て、現地には7時半ごろ到着。合宿所に荷物と人を置いて、一人西湖湖畔に向かう。事前に調べておいた駐車場から出艇容易な根場の駐車場には、すでに10組ぐらいの先客がいて、釣りや、水遊びに興じている。よーく観察すると駐車している車の8割くらいは釣りに来ているようだ。近くの小川でガサガサをやっている大人もいる。

根場の駐車場から望む富士

 駐車場から湖へは段差無く出艇できるのだが、釣り人(多分バス)がこの日は多くちょっと出艇しづらい。東岸の駐車場の方が浜辺が広く、帰りの西風の影響も追い風になるので、通常はこちらから出艇した方が良いだろう。とりあえず、今回もエルズミア480なので、ぼちぼち組み立てる。説明書無しで45分ほどで組み上げ完了。釣り人をかき分けて?急いで出艇。

 あれ?やたらに艇がふらつく!かなり出たところで、サイドのエアーチューブに空気を入れ忘れていることに気がつく!ここで、この艇の構造がようやく理解できた。サイドのエアーチューブに空気を入れることで、左右にサイドフロートが付いたようになり安定が大きく増すのだ。空気の入れ方が少ないと、艇は不安定になる。進水式の時は空気の注入が少なすぎたのだ!あー、不安定な原因がわかりすっきりした。しかし、そんなことで安心している場合ではない、とりあえず上陸して空気を入れなくてはいけない、フラフラの状態で慎重に漕ぎ進めるが、溶岩とバスフィッシャーだらけでなかなか良い上陸地点がない。ようやく見つけた浅瀬のある場所で、釣り師のいないところを捜し、護岸につけほっとしたのもつかの間、脱艇時にバランスを崩して、沈・・・
 組み立ては慎重にやりましょう。とりあえず上陸して、思いっきり空気をサイドチューブに入れ、ぱんぱんにチューブを膨らませて、バス釣り師の白い目を感じながら、そそくさと再乗艇しその場を離れる、当たり前だけど、船の安定感はぜんぜん別物となる。

 空気注入後は、艇は別物のように安定し、すいすいと進む。午前中は風もなく、晴天のもと快調なツーリング。再乗艇から30分ほどで、湖を西から東に横断。キャンプ場もにぎわっているようだ。カヌーを楽しむ人も多く見かけた、皆さんキャンプ場から出艇されているご様子。キャンプ場の護岸では、親子でシットオントップを楽しんでいる姿も見える。

 それにしても、バス釣りのボートが多い。この湖では、バスを漁協が放流している。へらブナ、ニジマス、ワカサギも放流している。本来貧栄養湖なのだが、魚影が濃い。あれだけ非難されてもブラックバス釣りする人はまだいるのに感心、電動ボートからたばこの吸い殻ポイポイしながら釣りをする姿も見かける。護岸は吸い殻がたくさん、うーん、バス釣り人は、”一部の不届き者”の比重が高いと言われてもしようがないな。自然を楽しむ姿勢ができていない。

 本栖湖の経験から、夏の快晴の日は午後強い西風が吹くはずなので、湖の西はずれの出艇場所近くまで戻り、上陸して昼食。12時をちょっと過ぎたころ、いきなり強い西風が吹き始める。インフレータブルで、風のために出艇場所に戻れなかったという記事を読んでいたので、少々不安がよぎる。

 無風の湖で沈している上に、風で戻れませんでしたでは、かっこつきません。必死で漕ぎ進むべく、出艇場所に向かって再乗艇。覚悟してパドルを漕ぐと、ん?ぜんぜん風関係なし、エルズミアは真っ直ぐ快調に風上に向かって進む。いやー、風にはめっぽう強いようです、さすがシーカヤックとひたすら感心。この辺は、なんちゃってカナディアンIC140と大きく異なる部分。

 艇が風に強い事がわかり、時間も早いので湖の西岸を再び探索することとする。水中を覗いてみると、ギルやバスを良く見かける。河口湖や、山中湖より透明度も高く、周辺の開発もされず自然が残っている、湖の広さも練習にはちょうど良い。しかし20年ほど前に訪れたときの静寂に包まれた湖のイメージは無くなったかな?。この日は護岸は、釣りボートがうじゃうじゃいて、近寄りがたい、釣り人のマナーも見る限りは相変わらず悪い。カヌーをたっぷり楽しむならちょっとシーズンを変えた方が良いかも知れない。

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