お気に入りの丹沢湖があんな事になったので、最も自宅から近い芦ノ湖にとりあえず行ってみることにした。ここでカヌーが浮かべられることは知ってはいたが、なにぶんシーズンは観光客、釣り客でごったがえし、大型観光船が4隻、水上スキー、高速モーターボートもブイブイ走る箱根の観光大湖で、とてもゆったりカヌーツーリングなどできそうもないので今まで敬遠していた。

 夏休みとはいえ、平日の月曜日なのでまあ、恐ろしいことにはなるまいと自宅を出ると、東名はやはり混んでいたが厚木小田原道路は順調で、芦ノ湖まで自宅から1時間かからずに到着!うーん近いなー、時間距離は合格。9時前なので観光客もそう多くはなく、箱根湾の無料(助かる)大駐車場は半分くらいは空いている。

 箱根湾には、おなじみの海賊船乗り場がある、そして釣り客向け、ボート乗り場が多数ありそのボートの数は200艘は下らないだろう。まあ、この日は平日でオフシーズンなのかボートやさんはどこも暇そうだった。しかしまあこれだけ俗な所だと便利だけど自然に触れている気はしないよな。湖上には海賊船やら高速モーターボート、山にはゴルフ場、観光客がたくさん、そんな風景は何だかデイズニーランドみたいで、とても国立公園内とは思えない。この時点でだいぶやる気をそがれる私。

 まずは、芦ノ湖水産センター内の芦ノ湖漁業協同組合にて、自家用船出航帰港届けを提出、受付手数料?を水上安全協会に500円払う。自然湖だから本来金取るのはおかしいのだが、交通安全協会と名前も似てるし、任意だけど半分強制みたいなもんだろう。同じ500円でも丹沢湖は、カヌー会員に登録されて、ボート乗り場を使用する事ができるので、理解できるのだが・・。 で、その肝心の出艇場所がぜんぜん無い、湖岸はボート屋のボート乗り場で埋め尽くされている。さんざん捜したが無いのでいたしかたなく?海賊船乗り場脇の階段で湖と繋がる小スペースより、強引に出撃!観光客の視線と歓声を受けながら・・・ちょっと恥ずかしい・・・沈しないでよかった・・・

 いやーこんだけ第一印象の悪い湖もめずらしい。下界は快晴なのに、曇ってやがるし、霧も出るし、バス釣りボートはわんさか浮かんでるし、ゴルフ場はあるし、観光客はうじゃうじゃいるし・・・でまあ喧噪から逃れるように湖の奥をめざす。

 しかし、箱根湾を出ると風景は一変、特に湖の西側は自然も良く残り本来の姿をとどめている、たまに高速艇が通ることとバス釣りの人がほんの少しいることを除けば・・。水質も湖としては綺麗な方だろう。

 水上スキーエリアの白浜に上陸、平日のためか水上スキーをする人はいない。ちょっとした湾部は静かで他に人もおらずのんびり昼食をいただく。昼食は駐車場と国道を挟んで反対側にある、個人コンビニ兼酒屋さんの注文で作ってくれるできたておにぎり、入れ物ケースのせいか時間がたってもほんのりと暖かい、これはお勧め。

 芦ノ湖は細長い湖なので、結構漕ぎがいがある。奥に行くほど静かなたたずまいとなり、自然湖らしくなる。天候も回復して、快適なツーリングとなる。

 ただ、ここは風が強い、地形のせいか箱根下ろしと呼ばれる強い風が吹くことが多いようだ、この日は逆風だったが時折強い風が吹く、インフレータブルはちょっときついな。距離があるのでもどれなくなるかも知れない。

 西岸には途中上陸ポイントは何カ所かあり、いずれも静か・・だけど湖岸の遊歩道を散歩する人の話し声が時々間近にするのに驚く。帰路は、高速艇航路を避けながらやや強い風の中を進む。シーカヤックは風には強いのでほとんど気にはならない。箱根湾に戻り貸しボート屋の乱立する湖岸に上陸ポイントを捜す。バスボートうじゃうじゃの中に緑色のレイカーを見つける、よく見ると若い女性でバス竿もって、パドルもってほとんど船をコントロールできないでいる、うーん、自然の楽しみ方を知らないよなー。

 上陸場所は、貸しボート屋のはずれに、廃艇置き場のようなところがあり、そこは砂地の浅瀬で難なく上陸、出艇もここの方が良いだろう。貸しボート屋さんの施設でもないので気楽だ。
 芦ノ湖は考えていたよりは、自然が身近に感じられたが、やはり観光大湖で静かな自然を楽しみたい人向きじゃない。ともかく東京に近くセカセカせこい日本の観光地の代表だから無理もない、人工湖の方が自然が間近に感じられるのは皮肉かな?当分、ホームグランドは本栖湖がいいな、ちょっと時間距離があるが環境は雲泥の差がある。まあ、ここは本当に自然の好きな人が集まる場所ではなさそうだ。まあものの試しに皆様も一度は行ってみてもいいかもというところ、評価点42点。

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