2006年6月3日 黒平 向山鉱山
秘密の花園


 昨年山中迷走し偶然たどりついた向山鉱山を今年は陽気の良い時期に新林道から再アタックするというお約束を実行すべく、Wセンセ(遺伝性糖尿で激やせ、だ・大丈夫ですか?)秘境K氏(最近リビアあたりをうろついたらしい)私(冬眠と遺伝性肥満で、険しい山は・・・)という、Kさん以外は険しい山道不適格者というトリオで出撃!例によって金峰山荘に前泊する。今回の目的は、昨年たどり着けなかった、「出穴抗」「神楽殿抗」「明電抗」「8月穴」の探査と「とっこ穴」の再調査ということとなる。まあ、林道ゲートが開いていれば、楽勝コースのはずなので、開いていることを祈りつつ現地へ。
無事林道ゲートは開いていた。林道から雄鷹山山頂への道は、鹿と植林用と思われる踏分道で、そんなにひどい道ではない。この時期ツツジと新緑が美しく目を楽しませてくれる。
腐生植物ギンリョウソウがあちこちに生えている。初夏から夏にかけてこの山は植物も楽しめそうだ。途中、明電穴を探すも見つからず。地図を読み違えていることに気づくまでしばししんどい谷歩き。
明電穴をあきらめて、先に進むとあっさりと雄鷹山山頂に到達。ここで明電穴は新林道脇付近にあることに気づく。途中あまりにも怪しい地形が谷の逆方向にあったのだが、これは、この山の険しくかつ迷いやすい地形のトリックであることにあとで気づく。山頂より地図上の出穴方面の急斜面の谷筋に下りて行く。山頂付近は少し平坦なのだが、林道からの道以外はいきなり崖で特に黒平方面へはザイルでもなければ行けそうにない。出穴への道筋もかなり険しく、険しい道不適格者にはつらい物がある。ここは、親子での楽しい採取会は無理でしょう。神楽殿の跡地はわからなかったが、なんとか出穴にたどり着く。
出穴抗はしっかりと残っている。入り口近くに風化花崗岩に挟まれた石英脈がある。これを掘り込んで探す人が多いようで、きっちりと輪のように掘り込まれている。さらに奥に進む穴は水が出ており、探査はここまで。水平抗は奥行き100mに達するらしい。穴の中には目立ったものはなく、掘り込まれた石英脈も労多くしてという感じのためさっさっと撤退。ズリには多くの頭のない小さな水晶片があるのみ。
出穴に接するように試掘穴?がありその下にもズリがある、小さな頭無しの水晶がころころ転がっているが、記念品を拾って先を急ぐ、山腹を巻くようにして次の穴へ、急な傾斜の斜面で所々むき出しの岩盤で先に進めない、鹿が作ったと思われる細い道を便りに手足を使いながら進む。で、まあどうだったかというと、うーん、ここから先はあまりに険しい道のためか、持病のせいか全員記憶が定かでないため、読者の皆様は映像でお楽しみ下さい。

入り口の穴は小さかったような気がします。(Wセンセ談)

ズリには不透明ですが大きな水晶片がザック・・・(筆者談)

石英脈がいくつもあり、中には広い晶洞跡があったかも知れません。(秘境K氏談)
いやー九輪草がきれいだなー。帰り道しつこく明電穴を探すも、時間切れ。それらしき地形の所には湧水の近くに九輪草がひっそりと咲いていた。今回は坑道跡を1日で3カ所もめぐるという強行軍だった。そのまま、大滝村に出かけるK氏と別れ、筆者とWセンセは新装なった金峰温泉へ、引きつった体を休めに向かう。向山はまだまだ未訪の坑道がたくさんあるが、非常に険しい道のりの所ばかり、険しい道不適格者には厳しい日々が今後も続くことでしょう。

左:坑道内で拾ったマリモ入り両錘水晶。
右:ズリで拾ったもの効率だけ考えると、ズリで拾った方が手っ取り早い

石英脈を叩くと小さな晶洞の中から小さな水晶片が出てくる。よーく見ると草入りがある。というかほとんどのものに何かしらの内包物があるようだ。

 

 

|鉱物資源探査|


|TOP|