鉱物マニアの皆様、明けましておめでとうございます!皆様もそろそろ冬眠から目覚めて、今年の初収穫にお出かけのことと思います。んん!「暖冬だからとっくの昔に鉛沢だって行ってるって?!」・・・皆様お年ですからむちゃはなさらぬように!
 さて、我々資源調査隊(名称は気分で変わるので気にしないように)は、冬は温い伊豆へと考えていたが、なかなかメンバーの時間が取れず、ついに4月を迎えてしまった。

←東沢鉱山 林道入口の道祖神

 少々焦りつつも、遅れを取り戻すべく、日帰りで、栃木・東沢鉱山・万珠鉱山をめぐりついでに温泉も入ろうという「春爛漫日帰り欲張り鉱物探査旅行」を計画。東沢は、バラ輝石の自形結晶が採取できることで有名な産地。ただし、最近は数ミリのものが拾える程度とのこと。しかし、ここで調査隊員K氏は、たまたま同行した同業者の奥様が5cmほどの大結晶を拾うのを目撃してしまっている。まだ、さがせばきっと大きな結晶が・・・採取欲と妄想にかられつつ出撃する調査隊だった。

整備された林道を登る。→

←途中渡河して鉱山道へ

 高速・一般道共に順調に進み、現地入りは9時ごろ、県道脇に車を止めて、さわやかな快晴の中意気揚々と、林道を登り始める。この日は林業関係者の方々が作業に入っており、途中お話を聞く、皆さんマンガン鉱山のことはご承知で、一番困るのは4輪駆動車が林道を荒らすことで、ここは私道(企業道?)なので、入るときは徒歩で入ってほしいとのこと。鉱山周辺が多少掘り返されるより、林道が荒らされる方がはるかに困るようだ。皆様車は、県道脇に止めて、徒歩で行きましょう。たいした距離じゃないし。

 さて、林道は良く整備されているが、いくつもの分かれ道があり、鉱山跡地までたいした距離ではないが、結構迷いやすい。現地にたどり着くと、小さな滝のある沢がありこの上が現地、滝を迂回して現地に入る。ズリには、マンガン鉱石がたくさんあることを期待していたが、少量しか見かけない。抗口跡地の近くに集中して、黒いマンガン鉱物の細粒がたまっている場所があるのみ。ズリの規模から鉱山の規模は、ごく小さかったものと思われる。

ズリ直下の小さな滝→

←抗口は潰れている

 前日雨が降った後なので、表面探査を中心に行うも数ミリの結晶を拾うのみ。すでに遠近両用の筆者には不得意科目のため、少量残されたマンガン鉱石を割ってバラ輝石塊の小石を採取。これが結構綺麗で個人的には満足。規模の小さなズリなので、短い期間で掘り返されて、大きな結晶は絶産したのだろう。それにしても、マンガン鉱石の固まりも少ないなー、結局、スコップも篩いも使わずに、午前中で撤収、次の万珠鉱山へと向かう

 バラ輝石 (Mn,Ca)5Si5O15
細かい結晶の緻密な固まりでも、淡いピンク色がなかなか美しい。

 バラ輝石の自形結晶は、事前情報からちょっと無理だろうが、バラ輝石塊はゴロゴロしていることであろう、と思っていたら、これがほとんど無い。うーん、これもまとめて持ち出したのか?もともと少ないのか?沢の下流などを見ても、転石でも見かけないので、元々小規模であまり産出しなかったのだろう。

固まりをルーペで見ると→

固まりは小さな結晶の集まり、ところどころで柱面が見える物がある。これが風化して結晶のみ分離するのだろう。

←2ミリほどの分離結晶をルーペで覗いてみると、さすが宝石になるだけのことはある。赤い色が美しい

その他、ズリから万ばん石榴石を認める。

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