さて、東沢鉱山を午前中で見切りをつけた調査隊は、一路紫水晶が出るらしいと言う、万珠鉱山をめざす。万珠鉱山は、石英班岩、流紋岩中の鉱脈群で、上部は含金石英脈、下部は黄鉄鉱、黄銅鉱脈とのこと、主に自然金、輝銀鉱を目的として稼働していたらしい。鬼怒川の北方に位置するこの鉱脈群に属する鉱山が周辺に点在している。

←万珠鉱山をめざす。

キクザキイチゲ?→
アズマイチゲと葉っぱの形が違う?

 この万珠鉱山で、紫水晶が出るとの噂を調査隊も聞きつけてはいたが、独自事前調査と現地での聞き込みを常とする我々には便利な水先案内人がおらず、常に未達の危険性をはらんでいた。今回は、Wセンセの調査で、「きん」と書かれた鉱山マークのある昭和30年代の地図を入手、ほぼ位置が同定できていた。

しかし1/25000地図だけがたよりなので、山中で小規模な鉱山跡はなかなか発見は手こずるのが常だ。東沢鉱山を後にして、1時間ほどで、万珠鉱山のふもとの集落と、鉱山に続く道を発見。近くの河原の駐車スペースに車を停めて、徒歩で現地に向かう。沢沿いに続く道は林道として利用されるらしく比較的整備されている。この季節花も多く、目を楽しませてくれる、植物にも詳しいK氏より解説してもらうが花の名前はすぐ忘れてしまう。

←紫石英発見!

さて、30分ほどで林道終点、怪しい地形と人工物の跡らしきところに行き着く。地図上からもこの辺である。沢筋の足下をいろいろ見てみると、おお!転石のお印が!紫石英塊や紫水晶の頭のみなどが見つかり、俄然張り切る我々だった。この辺に間違いなし!ということでズリ跡を斜面中心に捜すが、今ひとつ見つからない。うーん、いつもの通り「まっと奥でないかい?」そういえば何となく沢筋に踏分跡があるような?

↑第一坑道?水抜き抗かも?

鉱山のマークは沢の右手にある。実はこれにだまされた。あとからわかったが、鉱山施設跡は沢の左だった。国土地理院もお役所、まあ完全な信頼はできないな。ともかく沢沿いにさらに、奥に進むと・・「カーン・カーン」という小気味よい破壊音が聞こえてきた。おお!ご同業の方々が稼働中らしい。音をたよりに、先に進みついに到達。ご同業の方々はとっても固い岩盤を盛んに叩いておられた。お話を伺うと、周囲に抗口はいくつもあり、ズリもあるとのこと。入坑可能な穴もあるらしい。

←抗口、石英班岩?母岩は赤い。

落ち穂拾いが身に付いた?我々はとりあえず、ズリを捜す。ほどなくいくつもズリ山発見、3名とも喜々としてズリ山に取りつく。ズリ石を見てみるが、確かに赤い母岩に挟まれた微少な紫水晶はあるのだが、本当に微少で、色も薄い。どう見ても、沢の下流でみた紫石英や、紫水晶の破片の転石の出もととは思えない。

抗口はいくつもあるようだ→

←比較的大きなズリ

周囲を探索するも、大発見は無く微少紫水晶があるのみ。そういえばここまでの、沢筋には転石のお印を見かけることはなかった。どーも万珠鉱山は結構大きな規模で、操業していたのか、ここ以外にも抗口はたくさんあるとのご同業の方々のお話。うーん、しかし今回は時間切れ!謎を残しつつ、万珠鉱山を後にしたのだった。

猫の目草↓

 さて、「春爛漫、欲張り鉱物探査の旅」も、最後は良い温泉で締めくくるべく、ナビに聞くと矢板温泉が良いとのお答え。それではと出かけると下のような看板と、温泉入口にはなぜか兵馬俑・等身大がお出迎え。しかも建物はどう見てもプレハブ。一瞬、躊躇したがここまで来たらしょうがない、思い切って突入。

しかし、予想に反して何と源泉かけ流しの立派な、池みたいな露天風呂、こりゃいい!!しかも入湯料500円、外観プレハブだけど・・、屋内の休憩所は広く、食事もいろいろできる。プレハブなのに宿泊もできて、この日もお泊まりのお客さんがたくさんいて、プレハブ内で宴会。うーん、見た目だけでは判断できないなー、泉質は今まで行った中で一番良いような気がする。隠れた名湯のような、隠れた紫水晶産地があるに違いない!と露天風呂で確信する調査隊だった。

 紫水晶 万珠鉱山 ズリから採取。
ミリ単位の水晶もルーペで拡大すると、立派に見えるなー。赤い母岩、石英班岩?に脈状に挟まれていた、紫水晶の小片。スコロド石らしいモノも見かけたが、隊員の誰も拾おうとしなかったので、サンプルありません。

予告とお願い
次回は、1泊2日ゴールデン合宿です。湯沼鉱泉でお会いしましょう。
鉛沢西沢情報求む、私だけにそっと教えて下さい、他の隊員には秘密です・・・的確な情報には謝礼を、ええい!思い切って、3cmダイヤモンド単晶!(ハーキマーですが)
すいません、今日も酔っぱらって書いてます。

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