調査隊、群馬の緑魔境・群馬県下仁田町 西野牧鉱山を探査す。

 毎年晴れない七夕の季節、梅雨と虫に悩まされるシーズンですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
 我々もこのシーズンは、できれば涼しい高山地帯を狙いたいのだが、まあここのところ涼しいし、水晶以外の鉱物も採取したいとのことで、赤い鶏冠石で有名な群馬県下仁田町の西野牧鉱山跡を訪れてみた。

緑魔境を行進中→

 今回の調査隊は、K隊長、愚息エンジン、と私の3名。現地は国道256号の群馬・長野県境 内山峠近く。上信越道ができるまでは、よく利用した道路。日帰り温泉「荒船の湯」もすぐ近くで、採取後は温泉にもつかれる、現地情報も多く楽勝コースと思われた。

 枝道の途中に車を停め、記述に従い崖下の沢に下りる。しかしここはこの季節、緑魔境と化している。覆い尽くされた植物で沢筋が見えない。もはや前進は不可能かと思えるほどの密集度で、何度かルートを変え藪こぎを繰り返し、ようやく目印の砂防ダムにたどり着く。さらに崖のけもの道を反対側にへばりつくように登る。

←藪に捕まる!

 記述のルートはどうも最短ルートではあるが、他に安全なルートがあるようだ。鉱山跡のすぐのところに轍のある小道が藪に隠れてあった。鉱山跡への沢沿いの崖上の道はやはり藪こぎが必要、野生のベリー、木イチゴが密集しており、ちょうど良いデザートとなる。

←遺構

 崖上の道をしばらく下流方向に行くと、途中選鉱場跡、貯鉱場と思われる遺構がある。さらに進むと右手に砂防ダム(正確には、鉱毒防止ダム)が見える・・夏は藪で見えないので、沢地形を目当てに、枯れ沢に入り込む。

 砂防ダムを越えると、すぐに公害防止の土留めを打った鉱山跡に出る。最初産状がわからず、ここは無視して先に進んだのだが、ここでも鶏冠石は簡単に拾える。

←抗口

 さらに上に進むと、枯れ沢の行き止まりと思われるところに、封鎖された抗口跡、ズリなどがあるが、夏場は雑草に覆われてちょっとわかりにくい。ここで、ズリ石をコンコン(比較的柔らかいので)すると、中から真っ赤な鶏冠石、ピカピカの輝安鉱があっさりと採取できた。採取鉱物のことを考えるとお弁当を、ここで食べるのはちょっとビミョーだが、調査隊それぞれ収穫があったのでここでお昼とする。

双晶の採れるという三ッ岩岳は、どこですか??

 藪に苦労はしたが、現地での採取はすぐに終わってしまい時間が余ったので、K隊長が先週確認できなかった三ッ岩に行くとの提案、隣村なので近いし南牧村にも温泉はあるだろうとのことで、急遽午後は三ッ岩をめざす。
落石の多い林道を、地形を確かめながら登る。

大理石の露頭→

←双晶産地

 多分ここだろうという場所に到着、崖の上が相当掘り込まれていて、危ない!下の崩れた落石だまりのような所を表面探査するが、それらしい物は無い。ここも掘り込んだ土を篩い掛けするとの記述があるので、やはり、前世がモグラだった人たち向きの産地のようなので、黄鉄鉱をちょっと拾って撤収!温泉をさがすも、南牧には無く隣の上野村まで行く必要がある。さすがに2カ所の産地を巡って時間切れとなり、消化不良だがそのまま帰路につく調査隊だった。

鶏冠石・Realgar/ As4S4

安山岩を割ると→

←輝安鉱と共生する鶏冠石の結晶

輝安鉱・Stibnite / Sb2S3

 鶏冠石は、おもっていたより美しい、しかしすぐに変色(粉状雄黄に変化)してしまうので、保存に気をつける必要がある。ここの輝安鉱は柱状では無いが、針状の結晶集合体がキラキラと美しい。金属鉱物も面白いな・・

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