探査隊・中部地方の聖地 苗木地方を巡礼す。

 台風シーズンを迎え、ガレ場の山崩れを密かに祈り、警戒水位情報に心躍らせる、不謹慎な鉱物マニアの皆様、最近はどちらにお出かけでしょうか?
 まだ残暑厳しく暑いので、標高が高く、川遊びができて、安全で、簡単に綺麗な鉱物が拾えるところは、ないものか、いろいろ捜すが、当たり前だけど無い。うーんしかし1泊すればそれに近い状況はできるかも・・・

←キャンプ場のアナグマ君(子供)

 ということで、探査隊は今回K隊員の第二ホームグランドであり、中部地方の鉱物メッカ、聖地、岐阜県・苗木地方をめざすこととする。参加者は、筆者とK隊員の2名。ここは、東京周辺からは非常に遠く日帰りはまず無理。前日に、K隊員馴染みの長野県王滝村、銀河村キャンプ場施設に一泊することとする。場所は、木曽御嶽山の山麓、標高1.600mにあり涼しい、というか寒い!。

 王滝村は、御嶽山への登山口の一つで、御岳信仰の宿場として栄えた街、御嶽山への道すがらには無数の信仰石碑が建っており、圧巻。江戸時代〜現代のものだが、その石碑の多さからいかに御嶽山の山岳信仰が盛んだったかがわかる。

 設計者の福沢氏は少々顔色が悪い→

 前泊した王滝村のキャンプ場を後にして、一路木曽路を中津川に向かう。途中、南木曽の吊り橋を見学。木曽川にかかる、大正時代の立派な石造り基礎の吊り橋。まあこれも、石関連で縁起がよろしい?

 やがて中津川市内を経由して、いわゆる苗木地方へ、道路標識には、「鉱物博物館」「福岡」「蛭川」などなど、鉱物マニアの皆様にはたまらない?地名が続く。途中、「苗木建設」の工事現場では、風化花崗岩の露頭がむき出しになり、いやー盛り上がるなー!この道。
 栗林の多い丘陵に入り、やがて小さな小川、関戸川の現場に到着。早速河原に下りて、小さな氾濫原にたまった堆積土を篩い掛けする。川は小さな川なのですぐに固い花崗岩の川底に到達する。

 ここは、有名産地なのでさすがに御同好の皆様による穴が点々とあるが、堆積土の厚さはせいぜい50cmなので、前世がモグラの方々でも大穴はあけることができない。この薄い風化花崗岩の堆積土に、トパーズを初め各種のペグマタイト鉱物がポチポチと拾える。

 ここでの収穫は、K隊員の「煙山入り水晶(大)」立派な黒い山が入った水晶、ちょっと川ずれしているがなかなかのもの。トパーズもポチポチ採れたが、この水晶とトパーズ(大)を求めてさらに奥へ・・・
怪しい地形を発見して、その辺でお昼を食べていると、地元の親子連れの方が、やはりトパーズ捜しとのこと、せっかくなのでご一緒に我々の発見した沢に入る。
 まぁ良くある話ではあるが、お父さんは石捜しに夢中でお子様(幼稚園、年長さん?)2人は、おのずと我々隊員と行動を共にすることとなる。筆者はお子様(大)とペアで泥いじりとなる、スコップで川底をすくい篩い掛け、お

子様(大)はお隣で表面の砂をおもちゃのスコップでいじり回す。なかなか篩にはかからず、場所を変えようかと思ったら、お子様(大)が、「おじちゃん、これ水晶?」と言って渡されたのが、「こ、これは、ト、トパーズだねー!」透き通る2cmほどの長さ!俄然はりきる、探査隊だったが・・・「おじちゃん、これはトパズ?」「こ、これも、ト、トパーズだねー!」そんな会話がその後3・4回交わされた。恐るべしガキの視力!私の1日弟子は、4〜5個のトパーズをゲットして、喜々として帰っていったのだった。

↑近くにある砂防ダムの展示場、典型的税金の無駄使い施設。

 この日は、夏休み最後の日曜日となり、実は午後から地元の親子連れの方が何組も関戸川には来ていた。有名な産地なのだが、しかしまだ素人にもポチポチ採れる、煙水晶も見事でこの鉱物達の出元は??ペグマタイト鉱物もいろいろとある。鉱物博物館も時間切れで行ってないし。うーん奥の深い産地、またぜひとも訪れたい産地の一つ。あ! ただしマムシも出る。

 トパーズ、透明な物は、弟子に皆持って行かれました!

 トパーズ、3mmほど、顕微鏡で撮ればでかい。

肉眼では、数ミリの小さな赤い結晶。渇鉄鉱に覆われた長石かな?

長石の大きめの結晶を持ち帰ってよく見ると、何かを挟んでいる。緑柱石?上から見ると六角形、色は灰緑色

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