皆様、生活給付金はどのようにお使いの予定ですか?え?新しいツルハシを買う予定?・・総予算2兆円、福祉などもっと有用な使い道があっただろうに、なるほど未曾有(みぞうゆう)のバラマキと言われるのも納得の法律ではあるな。さて、今年の初出撃は衆議院の解散並みに遅れてしまった、まあ内閣支持率なんぞは関係無いんだけど、ここで一気に遅れを取り戻すべく、1泊2日、数の稼げるマンガン鉱山の旅を立案、ええー!真っ黒マンガン鉱物はちょっと・・などという隊員の声は無視して、バラキで支持率を上げろ法案、強行採決!

強行採決する法案の常として、もちろん計画に無理があるであろう事は言うまでもない。しかも計画1日目は雨風強く、対象がキラキラ鉱物でもないので、隊員のテンションは一気に下がり、まずは有名鉱山だけでも・・というわけで栃木県の加蘇鉱山跡に雨の中到着、立派な加蘇鉱山大通洞抗がお出迎えである。

当初計画では、隣接する高平鉱山にまずは行く予定だったのだが、位置を数十メートル読み違えて加蘇鉱山に入り込んでいたことが後日判明。どおりで、貯鉱所跡、ホッパー跡などやたら立派なのだ。

加蘇鉱山は、マンガン鉱山としては本邦屈指の大鉱山と言われ、大正の初めから十数万トンのマンガン鉱石を産出した。選鉱場、ホッパー、抗口などの遺構の規模の大きさからもそれは十分推察ができる。鉱床は古生層のチャート、粘板岩が接触変成作用を受けたホルンフェルスで、産出した鉱石種は、1.微粒炭マン、2.テフロ石、3.バラ輝石を主とする鉱石、隣接する高平鉱山は、鉱石の90%が粗粒バラ輝石であったとのこと。

うーん、バラ輝石の大結晶を探すなら高平が有望とめどをつけていたのだが、手前の大鉱山、加蘇鉱山の圧倒的な遺構に舞い上がって、しっかり場所を間違ってしまったな。まあ、しかし加蘇鉱山、抗口周辺には、表面が酸化して真っ黒なマンガン鉱物がごろごろしており、えいやっとハンマーでかち割ると美しいピンクのバラ輝石があっさり顔を出してくれる。とりあえず雨の中なので、数個の鉱石を手にして採取は30分ほどで切り上げる。

その後、対岸に見え隠れする第三加蘇鉱山跡地と思われる場所を訪問、ここにも抗口跡らしき場所、ズリ等があったのだが雨の中の藪こぎですっかり冷え込んでしまい、早々に鹿沼方面に昼食を取るべく撤退する。

この日の宿は、足尾のかじか荘に取ってあったので、粕尾峠越えの進路を取り、粕尾川沿いに点在するマンガン鉱山をポチポチ見ながら向かうこととしていたのだが、まさかなー、ここでWの悲劇になるとは・・・とほほ
その2 笹平の悲劇 に続く

バラ輝石 rhodonite
赤いなー、他産地に比べて赤い色が強い、緻密な固まりで自形の結晶面は見えない。若干のマンガン石榴石を含むらしい。マンガン鉱石としては低品位なためここではズリにたくさん残されている、というかズリはほとんどバラ輝石でできている。
 

|鉱物資源探査|


|TOP|