さて、マンガン鉱山の旅2日目は、嵐の後の快晴。やや風は強いが、さわやかな探査日和である。ヒルに襲われたW隊員もやや二日酔い傾向ではあるが傷は癒えた様子。探査隊3名は一路、久良沢に向かうこととする。久良沢は、鹿沼-足尾線沿いにある沢で、過去何度となく通過しており、斜面に黒いズリ石らしき物がある様子が車中から見える場所だ。しかしいつも鉛沢周辺の水晶に振り回されて時間切れで訪問は今回が初めてである。

鉱山はマンガン鉱山で、鉱物標本としてはバラ輝石、自形結晶のマンガンザクロ石、特にマンガンパイロスマライトが採取できることで有名。で、このマンガンパイロスマライトはどんな鉱物かというと、希少な鉱物なのだが塊状だとバラ輝石と区別がほとんどつかない、結晶が六方晶形のため自形結晶があれば判別がつくらしい。
で、希少なのは判ったがその鉱物はバラ輝石より綺麗なの?・・・うーん、というわけで探査隊はここではマンガン石榴石とバラ輝石分離結晶を主な探査目標とすることとする。

前日の雨で沢は増水気味、気合いで沢を飛び越えると急斜面はすぐにズリ、おお!真っ黒マンガン鉱石も転がっている。最もマンガンズリが多そうな急斜面についつい、引き寄せられ、急斜面をズリ拾いしながらの登頂となる。ズリには水晶片なども見られ、期待が高まる中抗口をめざす。

えーと、結論から言うと険悪な急斜面を直登することなく、迂回して抗口には到達できる巻道があるので、よい子は断然楽なそちらを使うように。で、まあまもなく抗口に到達。

3個ほどある抗口はいずれも、すぐに落盤していたり、縦坑だったりで、安全第一チキンが一番の探査隊は、抗口周辺から巻き道周辺のズリ探査に切り替える。

数時間探査を続けるも、まあ自形結晶なんかすぐには見つからないよな、マンガンパイロスマライトとやらもさっぱり見かけないし、マンガンザクロすらあんまり無いな〜、ということで、あっさり撤収、次の鉱山跡をめざすこととする。山の北面以外にも何カ所もズリ跡があること、さらに上流にもマンガン鉱物があることなどから、この山まだ奥が深そうだ。まあ、今度時間をかけて再調査してみても良いかな?

バラ輝石
珪質チャート、石英、バラ輝石、マンガン石榴石、が層状に重なるこの産地に特徴的な鉱石サンプル

マンガン石榴石
1〜2ミリの自形結晶がびっしりと並ぶ、ルーペで見ると黄鉄鉱らしき物も筋状に見える。

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