栃木県・富井鉱山で紫水晶探査

えー、そろそろ探査に行かないと桜が散っちゃいます。ふむ、今年の4月は天候不順で桜前線は停滞気味らしいが、それにしても冬休みが長すぎたな。というわけで、遅れた桜が満開でただいま見頃という情報を得て、栃木県の富井鉱山に3名で出撃! 途中、日光街道沿いの桜は満開、雪をかぶる日光連山を背景に実に美しい。

←抗口へと続く鉱山道

石組みなどの遺構物→

で、富井鉱山は、江戸時代は金を目的に、明治以降は銅を主体に、第二次世界大戦後まで断続的に稼働していたらしい。まあどっちかというとマイナーで地味な鉱山なんだけど、鉱物マニアが大喜びの美しい紫水晶群晶を過去に産出した。特に某お宝鑑定テレビ番組に出品され、ん百万円との鑑定を受けたモンだから、一攫千金を狙うご同業の皆様や盗賊モグラの皆様が出没する場所となったようだ。

もちろん我々資源探査隊は、決してそのような不純な動機で動いてはいない・・・こともないので、やはり今回の目的は紫水晶を探査せよである。実は、K隊員が下見調査をしており、紫石英片を捕獲済みで資源有望との情報を事前に得ていた。当日現地、旧鉱山道と思われる道沿いには、左写真のようなお印である紫石英片がいとも簡単に見つかり、期待に胸膨らませ奥へ奥へと進む。

ズリ跡と思われる場所は何カ所もあり、意外とこの鉱山、鉱区は広いようだ。ズリ跡は多くは植林済みでめぼしいものは見つからない。ズリを追って標高を上げていくと、江戸時代のものと思われる、狸堀の抗口を数カ所発見。抗口はあるが、周囲にめぼしいものは全くないため、いつものように山中を迷走し始める探査隊。

それにしても、人が入った気配がほとんど感じられない場所で、ああ、まあ大体間違ってるよな、いつものように、と思いながらも、ズリや石組み跡などを追跡していくとやや大きめなズリテラスに出た。ズリ石は石英片を含み、透明水晶の付着した石もある。しばしここで探査。

数カ所の抗口跡らしき地形もあるが、発破で崩して埋めたように見える。大きめのズリ石を含むガレでは、水晶片、紫石英片も出てくる。やがて、K隊員が3cmほどの紫水晶の頭付き分離結晶を発見!むむ、近いぞ、でもな・・・うーんその後当たり無し。抗口跡の上にもズリがあるので、さらに上をめざすが、植林済みの古いズリ跡とおぼしき場所が広がるのみ。紫石英片や水晶片はポチ、ポチと拾うので近いとは思うんだが、まったく人の気配を感じないので、盗賊モグラの皆様が入っている場所ではないようだ。

採取鉱物とは言い難い、お印鉱物、紫水晶片。色は濃いめでけっこうな数を表面探査で見かけるのだが、本体は何処?うーんまあ、こういう事は5月末までには結論を、なんて、期限をつけるモンじゃないので、年内までには何とか・・ん、どこかの飛行場のように迷走しそうな予感。

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